松山ケンイチ
2010年12月13日
ノルウェイの森
村上春樹原作の思い出の作品なので観てきました。
てか、事前にネット見たところ、概ね酷評だったのでまったく期待してませんでしたw
それが逆によかったのか、思ったよりは観れました。
しかし、文学作品がもつ独特の繊細さを映像化するのは難しいのでしょうね。
うまく表現できているとは思えなかったし、キャスティングも直子=菊地凜子は明らかにミスキャスティングでしょう。話も仕方ないとはいえ、端折りすぎでわかりにくかった。また、学生運動時代が持つ独特の時代性、「ワタナベ」が直面する気怠さ、孤独、喪失感といったものを事象だけではなく、雰囲気として画面にもたせることはできなかったのか。常に性と暴力が隣り合わせの話とはいえ、少し違うかなと感じました。
ハルキ作品にどっぷりという方は少なからず幻滅するかもしれません。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
著者：村上 春樹
講談社(2004-09-15)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)
著者：村上 春樹
講談社(2004-09-15)
販売元：Amazon.co.jp
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てか、事前にネット見たところ、概ね酷評だったのでまったく期待してませんでしたw
それが逆によかったのか、思ったよりは観れました。
しかし、文学作品がもつ独特の繊細さを映像化するのは難しいのでしょうね。
うまく表現できているとは思えなかったし、キャスティングも直子=菊地凜子は明らかにミスキャスティングでしょう。話も仕方ないとはいえ、端折りすぎでわかりにくかった。また、学生運動時代が持つ独特の時代性、「ワタナベ」が直面する気怠さ、孤独、喪失感といったものを事象だけではなく、雰囲気として画面にもたせることはできなかったのか。常に性と暴力が隣り合わせの話とはいえ、少し違うかなと感じました。
ハルキ作品にどっぷりという方は少なからず幻滅するかもしれません。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)著者：村上 春樹
講談社(2004-09-15)
販売元：Amazon.co.jp
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ノルウェイの森 下 (講談社文庫)著者：村上 春樹
講談社(2004-09-15)
販売元：Amazon.co.jp
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2008年02月10日
L change the world
昨日から公開の「L change the world」さっそく観に行ってきました!
スピンオフ作品ということで、「L」独特のキャラは残しつつも「デスノート」とはまったく異なる世界観で描かれていて、ひとつの作品として楽しめたかな。ミサミサの出番がなかったのが残念ですが(ぁ)
生物兵器(感染症ウイルス)による国際テロを阻止するというネタは最近いくつか見かけるように思いますが、まぁそれはそれ。L「安らかに眠る」といいつつも、どこか曖昧に終わったラストシーンも賛否両論ありそうですが...。
個人的にはやはり話のキーを握る福田麻由子の存在感が印象的でした。ドラマ「白夜行」から注目はしてましたが、まさに天才子役ですね〜
内容としては...結局は金への欲に落ち着いたようですが、"増えすぎた人類が地球環境破壊を促進しているのだから減らせばよい"という考え方は極端に過ぎてきわめて危険ではあるけれど、自然の摂理ではあるのかなと思います。大局的に見た場合、異常気象によって生態系全体に影響が及んでしまってはいるけれど、そんなに簡単に危機に瀕するほど地球は柔ではないはずで、それによる人間その他の死もまた地球の自浄作用ではないかなと思います。なにしろ、地球は46億年の歴史があり、陸地になったり海になったり、氷河期があったり、温暖期があったりで荒々しいまでの変化を遂げてきたわけだから、人類がどうこうできるというのはそれこそ傲慢な気はします。全地球レベルで核爆発を起こすならどうなるかわかりませんが。
わざと?バラバラな感想ですが、より人間臭くなった「L」の物語は思ったよりよかったと思います。
スピンオフ作品ということで、「L」独特のキャラは残しつつも「デスノート」とはまったく異なる世界観で描かれていて、ひとつの作品として楽しめたかな。ミサミサの出番がなかったのが残念ですが(ぁ)
生物兵器(感染症ウイルス)による国際テロを阻止するというネタは最近いくつか見かけるように思いますが、まぁそれはそれ。L「安らかに眠る」といいつつも、どこか曖昧に終わったラストシーンも賛否両論ありそうですが...。
個人的にはやはり話のキーを握る福田麻由子の存在感が印象的でした。ドラマ「白夜行」から注目はしてましたが、まさに天才子役ですね〜
内容としては...結局は金への欲に落ち着いたようですが、"増えすぎた人類が地球環境破壊を促進しているのだから減らせばよい"という考え方は極端に過ぎてきわめて危険ではあるけれど、自然の摂理ではあるのかなと思います。大局的に見た場合、異常気象によって生態系全体に影響が及んでしまってはいるけれど、そんなに簡単に危機に瀕するほど地球は柔ではないはずで、それによる人間その他の死もまた地球の自浄作用ではないかなと思います。なにしろ、地球は46億年の歴史があり、陸地になったり海になったり、氷河期があったり、温暖期があったりで荒々しいまでの変化を遂げてきたわけだから、人類がどうこうできるというのはそれこそ傲慢な気はします。全地球レベルで核爆発を起こすならどうなるかわかりませんが。
わざと?バラバラな感想ですが、より人間臭くなった「L」の物語は思ったよりよかったと思います。
2007年03月18日
蒼き狼
引越しの準備の合間に一応観に行ってきました。モンゴル帝国大好きなのでw
いやぁ、しかしこれはヒドイε-(ｰдｰ)ﾊｧ
エンタテイメント化するのは結構だけど、史実をここまで捻じ曲げたのでは適わない。ジュチ(ジョチ)は金攻めの前に死んではいません。キエフ公国や東ヨーロッパに至るまで西へ西へと攻め進み、ジュチ=ウルス(キプチャク=ハン国)を形成しました。チンギス=ハンに先立って誤解を受けながら病死したというのは『集史』にあるようですが、時期が全然違う。ドラマチックな人間模様を盛り上げるために挿入したのでしょうが...。
チンギスの少年時代、つまりテムジンの頃のジャムカやボルテとのやり取りはなんだか学芸会のようにたどたどしかったし、菊川怜・松方弘樹といったキャスティングは芸能プロの力の駆け引きを臭わせますね(^^;)
30億円という巨額資金をどう使ったか知らないけど、純粋に映画の質を高める努力をしてほしかったなぁ。これではモンゴルに、そしてチンギス=ハーンに失礼かと。
ちなみにモンゴル帝国については陳舜臣の「チンギス・ハーンの一族」が面白かったです。津本陽も書いたようだし、今は堺屋太一が日経に連載してますね^^時間があれば読んでみたいです。続きを読む
いやぁ、しかしこれはヒドイε-(ｰдｰ)ﾊｧ
エンタテイメント化するのは結構だけど、史実をここまで捻じ曲げたのでは適わない。ジュチ(ジョチ)は金攻めの前に死んではいません。キエフ公国や東ヨーロッパに至るまで西へ西へと攻め進み、ジュチ=ウルス(キプチャク=ハン国)を形成しました。チンギス=ハンに先立って誤解を受けながら病死したというのは『集史』にあるようですが、時期が全然違う。ドラマチックな人間模様を盛り上げるために挿入したのでしょうが...。
チンギスの少年時代、つまりテムジンの頃のジャムカやボルテとのやり取りはなんだか学芸会のようにたどたどしかったし、菊川怜・松方弘樹といったキャスティングは芸能プロの力の駆け引きを臭わせますね(^^;)
30億円という巨額資金をどう使ったか知らないけど、純粋に映画の質を高める努力をしてほしかったなぁ。これではモンゴルに、そしてチンギス=ハーンに失礼かと。
ちなみにモンゴル帝国については陳舜臣の「チンギス・ハーンの一族」が面白かったです。津本陽も書いたようだし、今は堺屋太一が日経に連載してますね^^時間があれば読んでみたいです。続きを読む
