人物
2016年01月10日
2006年04月20日
スティーブ・ジョブズ
日経ビジネス4月3日号に載ってて、興味深かったです。
結構前から『スティーブ・ジョブズ 偶像復活』は気になってたんだけど、こういうのぱ微妙に高いから読んでなかったんですよねー。
●iPodの大成功
僕はMac派ではなくて、ふつうにWindowsなわけだけど、「iPod」はハマりました。もう3500曲以上入ってます(笑)
「IT・ネット業界地図 2006
」によると、初代のiPodから4年余りで、全世界で4200万台売ったらしい。もっともっと売れそうな気がします。ソニーもがんばったけど、iPodはぶっちぎりな感じがします。「iPod＋iTMS」というハードとソフトの両輪で稼ぐアップルのモデルはゲーム業界とは逆の仕組みなんですね。
そしてまた、「粗利益率およそ50％」と言われている。製造プロセスに「水平分業モデル」を持ち込んだんですね。
日本の大手電機メーカーが「垂直統合｣でやっているのとは逆なわけです。プラズマテレビが好調なら自社で生産するパネルや半導体の生産も拡大して相乗効果が得られるが、シェアが下がれば工場の稼働率が落ちて赤字が膨らむ。
アップルはiPodに搭載する部品を自社では作らない。安い汎用部品を外部調達し、中国で組み立てる。製造コストが抑えられ、マーケットの動向に合わせて新製品投入にもすばやく対応できる、一石二鳥。イメージ・デザインもクールで飛びつきたくなっちゃいますよね。
●スティーブ・ジョブズ
そんな偉業を成しどけた彼の経歴。
1955年2月24日生まれ。
1975年、「米アップルコンピュータ」を友人と創業、Mac開発。
1985年、同社を離れ、「ネクスト・コンピューター」創業。映画も手がけてピクサーを成功に導く。
1996年、アップル社のアドバイザーとして復帰。暫定CEOに就いた後、
2000年に正式にCEOに就任。
やや屈折した家庭環境のもとで大学に進学するが、わずか6ヶ月で落第。
そこで「落第したら、面白くない必修科目を受ける必要がなくなり、面白そうな講義をのぞくようになった」のだとか。
このときカリグラフィー(書道)に出会ったおかげで、Mac、ひいてはパソコンに複数の書体や均等割付といった機能が組み込まれることになったのだという。
アップルを離れ、ネクスト、ピクサーで培った技術は現アップルの心臓部になっている。実は、全然知らなかったけれど、2004年の春には膵臓ガンで余命半年を宣告されたことがあったのだという。奇跡的に回復するのだが、「死」が間近に迫ったことも今では前向きに捉えているという。
その人柄についてはいろいろな意見があるようだが、「人生無駄ものなし」を実践している感がありますね。
●米ハイテク界に君臨するカリスマ
1月24日、ウォルト・ディズニーがピクサー・アニメーション・スタジオを買収した。これによってスティーブ・ジョブズはディズニーの筆頭株主になり、映画業界でも発言力を増すと言われる。すでにディズニー傘下の番組をダウンロードできるようにしているのだからその影響力は甚大だ。
デジタル産業は刻々と変化しているし、なかなかパッと買えるものでもなくて気がつくと追いつけなくなってそう。また、テレビにしても各社がディスプレイ開発に乗り出しているし、次世代DVDの規格も定かではない。包括的なハードやメディアがないから多様性には対応するかもしれないが、ユーザーは非常に迷う。
でも、彼はそうした次元を超えて何か突拍子もないことをしてくれそうで面白いと思います。ハイテク産業の最重要人物であることは間違いなさそうですね。
結構前から『スティーブ・ジョブズ 偶像復活』は気になってたんだけど、こういうのぱ微妙に高いから読んでなかったんですよねー。
●iPodの大成功
僕はMac派ではなくて、ふつうにWindowsなわけだけど、「iPod」はハマりました。もう3500曲以上入ってます(笑)
「IT・ネット業界地図 2006
」によると、初代のiPodから4年余りで、全世界で4200万台売ったらしい。もっともっと売れそうな気がします。ソニーもがんばったけど、iPodはぶっちぎりな感じがします。「iPod＋iTMS」というハードとソフトの両輪で稼ぐアップルのモデルはゲーム業界とは逆の仕組みなんですね。
そしてまた、「粗利益率およそ50％」と言われている。製造プロセスに「水平分業モデル」を持ち込んだんですね。
日本の大手電機メーカーが「垂直統合｣でやっているのとは逆なわけです。プラズマテレビが好調なら自社で生産するパネルや半導体の生産も拡大して相乗効果が得られるが、シェアが下がれば工場の稼働率が落ちて赤字が膨らむ。
アップルはiPodに搭載する部品を自社では作らない。安い汎用部品を外部調達し、中国で組み立てる。製造コストが抑えられ、マーケットの動向に合わせて新製品投入にもすばやく対応できる、一石二鳥。イメージ・デザインもクールで飛びつきたくなっちゃいますよね。
●スティーブ・ジョブズ
そんな偉業を成しどけた彼の経歴。
1955年2月24日生まれ。
1975年、「米アップルコンピュータ」を友人と創業、Mac開発。
1985年、同社を離れ、「ネクスト・コンピューター」創業。映画も手がけてピクサーを成功に導く。
1996年、アップル社のアドバイザーとして復帰。暫定CEOに就いた後、
2000年に正式にCEOに就任。
やや屈折した家庭環境のもとで大学に進学するが、わずか6ヶ月で落第。
そこで「落第したら、面白くない必修科目を受ける必要がなくなり、面白そうな講義をのぞくようになった」のだとか。
このときカリグラフィー(書道)に出会ったおかげで、Mac、ひいてはパソコンに複数の書体や均等割付といった機能が組み込まれることになったのだという。
アップルを離れ、ネクスト、ピクサーで培った技術は現アップルの心臓部になっている。実は、全然知らなかったけれど、2004年の春には膵臓ガンで余命半年を宣告されたことがあったのだという。奇跡的に回復するのだが、「死」が間近に迫ったことも今では前向きに捉えているという。
その人柄についてはいろいろな意見があるようだが、「人生無駄ものなし」を実践している感がありますね。
●米ハイテク界に君臨するカリスマ
1月24日、ウォルト・ディズニーがピクサー・アニメーション・スタジオを買収した。これによってスティーブ・ジョブズはディズニーの筆頭株主になり、映画業界でも発言力を増すと言われる。すでにディズニー傘下の番組をダウンロードできるようにしているのだからその影響力は甚大だ。
デジタル産業は刻々と変化しているし、なかなかパッと買えるものでもなくて気がつくと追いつけなくなってそう。また、テレビにしても各社がディスプレイ開発に乗り出しているし、次世代DVDの規格も定かではない。包括的なハードやメディアがないから多様性には対応するかもしれないが、ユーザーは非常に迷う。
でも、彼はそうした次元を超えて何か突拍子もないことをしてくれそうで面白いと思います。ハイテク産業の最重要人物であることは間違いなさそうですね。
